\イベント・レポートvol. 5/株式会社FIBワークショップ「ニットリングをつかって『さくらんぼのオーナメント』を作ろう」

株式会社FIBによるワークショップ「ニットリングをつかって『さくらんぼのオーナメント』を作ろう」を8月20日(土)にゆいぽーとで開催しました。

株式会社FIBは障がいのある方の為に、総合的に福祉施設の運営を行っています。今回、西区のB型事業所「ジョブズ」と東区のB型事業所「ジョブズeast」、そして西蒲区の生活介護施設「あっぷる」の利用者の方々の合作をメイン会場に展示しています。

ワークショップでは、「ジョブズ」と「ジョブズeast」の職員と施設の利用者の方々が講師やアシスタントになり、参加者に作り方を教えることを通じてコミュニケーションの場を生み出しました。株式会社FIBでは、利用者の方々が手作りしたニット製品を販売していますが、ワークショップとして行うのは今回が初めてだったそうです。「ニットリング」とは、靴下工場の製造工程で出てしまう端切れのこと。ゴミにせず、ハンドメイドの製品の材料として使用することで、新たな価値を創り出しています。

かわいらしい「さくらんぼのオーナメント」は、形や色の組み合わせなども選べるようにと、材料一式を袋にまとめたキットが何通りも用意されていました。丸い形と四角い形では作り方が異なり、参加者一人ひとりに丁寧に教えている様子がとても印象的でした。

職員の方も利用者の方も福祉事業所を飛び出して、同じ「教える」立場になったワークショップ。他のワークショップ同様、参加者は障害の有無を問わずに募集しました。参加することで福祉施設の取り組みについて知り、障害のある人たちと出会うきっかけになり、コミュニケーションによってもう一歩近づくことができたと思います。

文:蟻川小百合(事務局 みずつち市民サポーターズ)

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みずつち市民サポーターズ

正式名称「水と土の芸術祭市民サポーターズ」。水と土の芸術祭をサポートする市民団体として2008年に立ち上がりました。私たちは現在も、地域に根差した芸術文化活動のサポートを目的として活動しています。メンバーも常に募集しているオープンな団体です。新潟市内で活動するアーティストや団体の情報収集・発信、記録集の制作、団体同士の関係づくりのための企画などをおこなっています。

「水と土」によって育まれてきた地域の文化にさまざまな角度から光をあてることで、現代における価値や問いを見出すといった、これまで芸術祭が担っていた一つの役割を、私たち市民が自らの方法によって引き継いでいくことはできないか。多くの人、団体と交じり合いながら、市民の手による芸術祭の開催を模索します。

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